2018年07月19日

SF本読了 ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム

「ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム」(赤野工作)を読了。Kindle版。

カクヨムという小説投稿サイトで連載されていたものの書籍化とのこと。この記事を書くときに初めてカクヨムのサイトを見たけれど、全話無料で読めるみたい。

面白かったんだけど、その面白さというのが不思議な感じだった。

未来(2115年)の人が書いたブログである、という体裁で、扱っているのが架空のゲーム(2020年代から2080年代に発売された『レトロ』ゲーム)のレビューという内容になるんだけど、読んでいる感じはまさに、ウェブサイトで誰かのブログを読んでいるような感覚。横書きだったらもっとそれっぽかったかも。

普通の小説なら校閲で直っているような間違いが随所にあるんだけど、でもそれも「個人のブログであるという設定」だと考えることもできて、妙にリアルに感じる。演出なのか単なる間違いなのか区別がつかない。鬱陶しい冗長な文章も、「あー、確かにこういう文章ネットに書く人いるよね」と納得してしまう。これは読んでいてとても不思議な感覚だった。

彼女のことを「世間ずれしたお嬢様と会話するシミュレーション だ!」と、そう都合よく解釈して、ゲームに没頭していくばかりでした。

赤野 工作. ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム (Kindle の位置No.4575-4576). KADOKAWA / 富士見書房. Kindle 版.


登場する架空のゲームたちはどれも「低評価」だったから取り上げられたという設定になっているんだけど、単なる「クソゲー」ではなくて、社会問題を引き起こした「問題作」ばかりで、よく考えたなと思う。

文庫なら2分冊か3分冊になりそうなボリュームも、「原稿用紙の枚数」とか関係なく書いているブログ、という感じでそれらしい。

とにかく不思議な味わいのある良作だった。

posted by ソウヘイ at 21:51| Comment(0) | 読書

2018年07月09日

アマチュア無線(6m and Downコンテスト2018)

6m and Downコンテスト(規約)への参加は7回目。

昨年と同じ移動運用場所へOMさんに連れて行っていただいた。昨年は倒木で塞がれていた場所も通れるようになっていたけれど,全体的に草が生い茂っていてより過酷になっていた感じ。

IMG_5730_w560.JPG

昨年は50,144,430を切り替えながら運用したのを,今年はモノバンドにしてそのバンドに集中する作戦とした。私は430MHzのCW。

ご存知の方には蛇足になるが,430MHzという周波数は電離層で反射せず,そのため見通し距離の交信しかできない。留守番のかんなさんに自宅でワッチしてもらったところ,コンテスト中でも430CWの信号はまったく聞こえなかったそうだ。局数をかせぐにはできるだけ高いところに移動するしかない。

DSC01662_w560.JPG

今回の運用地は標高800mほどで,東京方面が開けているロケーション。標高800mだと見通し距離は100km以上(計算サイト)。交信相手が少しでも高いところに移動していればさらに遠距離とも交信できる。

2日目の朝8時過ぎからQRV。アンテナはOMさんの15エレ八木を使わせていただいた。430CWは上述のような理由から局数を稼ぐには不利なので,聞こえる局は少ないものの,べた凪の海のようにノイズが皆無で,とても聴きやすい。Sメーターが振れない極弱い信号でも普通にコピーできる。そして聞こえる局にはだいたい届く感じ。

DSC01655_w560.JPG
DSC01658_w560.JPG

バンド内を一通り呼んで,430.075付近でCQを出し,呼ばれなくなったらアンテナの向きを変えたり休憩をして,呼びまわりに戻る,という作戦。CQを出してもパイルになることもなく(せいぜい2局から呼ばれる程度),私くらいのスキルにはちょうどいい。

11:30頃までに東京や埼玉など,局数はそこそこ伸びているものの,マルチが7から増えない。昨年はオールバンドで430MHzが50局,9マルチという交信数だった。なので今年はモノバンドだし,目標としてはせめてそれ以上を狙いたい。

DSC01660_w560.JPG

お昼休憩の後はアンテナの向きを変えつつ,新マルチを探す。その甲斐あってなんとか09(長野),16(群馬),18(静岡)をゲット。これでなんとか10マルチ。交信数も78と,昨年の3バンド合計76交信をモノバンドで超えた。満足して14:30頃には撤収。今回は天気も暑すぎず,強風も吹かず,気持ち良かった。

6d_cfv2018.jpg
マルチ:埼玉,東京,栃木,福島,茨城,神奈川,千葉,長野,群馬,静岡

【過去の6m and Downコンテストの様子】
2017年2016年2015年2014年2013年2012年

DSC01665_w560.JPG
posted by ソウヘイ at 18:17| Comment(0) | アマチュア無線

2018年07月04日

SF本読了 ネクサス

「ネクサス(上・下)」(R.ナム)を読了。Kindle版。

面白かった。今のところ今年のベストかも。シルトの梯子とどっちか悩むところ。

ちょっと前に攻殻機動隊小説のアンソロジーを読んだけれど、むしろ本書の方が「小説版 攻殻機動隊」としてふさわしいんじゃないか、と思ったくらい。訳者あとがきでは攻殻への言及はまったくないけれど、これBMIの使い方とかアクションの雰囲気が攻殻っぽいと思いません?

本書も3部作の1作目だそうで。最近このパターン多いなぁ。3部作でも良いから、買う前にわかるようにどこかに書いておいて欲しい。ただ本書の場合はちゃんと単独でストーリーが一区切りするので、そんなに気にはならないかも。後半であの「すごい人」が割とあっさりやられちゃうのも,3部作と考えれば納得かな。ここからの続刊はどんな展開になるのか。思い浮かべるのはブラッドミュージックとか?

タグ:Kindle SF R.ナム
posted by ソウヘイ at 18:20| Comment(0) | 読書