2014年10月28日

SF本読了 火星の人

「火星の人」(A.ウィアー)を読了。Kindle版。

翻訳SFはたいてい最初から文庫で出てくれるので、kindle版も安くて助かる。しかもたまたま25%引きセールのときにすかさずポチった。

火星でサバイバルというちょっと地味目なテーマかと思いきや、たいへん面白かった。今年読んだ新刊では一番じゃないかな。何より主人公のキャラが最高。

火星で無線機(アンテナアレイ)が失われてしまって、地球との交信に苦労する場面があるのだが、アマチュア無線をやっている視点から見ると、そもそも設備があっても火星との交信は大変難儀だというのがよくわかる。11光分ですよ。地球ー月ー地球通信(EME)というのをやっている人もいるけれど、火星は月よりも圧倒的に遠い。

普通は火星を周回する人工衛星を中継機として使うそうなのだが、だとしても何キロワットもの大出力無線機が使えるわけじゃないだろうし、ましてや火星地表と地球の直接交信なんて、いくら低速とはいってもよくできるものだと思う。地球側のアンテナは直径70mのパラボラだそうだ。

臨界周波数以上で電波を出すと、電離層に反射しないで宇宙まで電波は飛んでいるわけで、自分の発射したヘタなモールス信号がそのうち高感度アンテナを装備した宇宙人に受信されることがあるかもしれない…。


posted by ソウヘイ at 21:16| Comment(0) | 読書
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: