2017年04月20日

SF本読了 トワイライト・テールズ

「トワイライト・テールズ」(山本弘)を読了。Kindle版。

MM9シリーズと共通の世界を舞台にした短編集。

面白かった。怪獣ものということでどうしても完全なハッピーエンドにはならないのは仕方がないとして、サービスシーン(?)がちょっとわざとらしく過剰なのが気になったかな。

【収録作品】
生と死のはざまで
夏と少女と怪獣と
怪獣神様
怪獣無法地帯

タグ:Kindle SF 山本弘
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2017年03月28日

SF本読了 ハローサマー、グッドバイ

「ハローサマー、グッドバイ」新訳版(M.コーニイ)を読了。Kindle版。

ハードなイーガンの後なので,軽く読めそうなものをチョイス。訳者が一緒なのは偶然。

残りページ数(Kindleだとパーセント表示)を睨みながら,この過酷な状況からどうオチをつけるつもりなのかと思っていたら,そうきましたか。最初はスチームパンクなのかな?異世界にする意味は??と思いながら読んでいたけれど,このオチがやりたかったということで納得。

素晴らしく上手いとは思ったけれど,ラヴストーリィって本作に限らず大抵困難な障害が立ちはだかって,可哀想になってしまうのが苦手。もっとすんなり幸せになったらいいのに,と思ってしまう(それではお話にならないんだけど)。あと,自分がすでに主人公の父親の方に近い年齢ということもあって,なんというか,けしからん感じだった。


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2017年03月21日

SF本読了 アロウズ・オブ・タイム

「アロウズ・オブ・タイム」(G.イーガン)を読了。Kindle版。

<直交>宇宙3部作の完結編。

回転物理学やそこから派生する時間逆転惑星やタイムパラドクスの問題は前2巻にも増して難解でほとんど飛ばし読み。それでもまあメインのストーリーがグイグイ引っ張ってくれるので最後まで楽しく読めた。

ただイーガンらしさとも言えるんだけど、やたら一文が長いのと、「もし小麦が無重力では成長できないのではないとしたら」みたいな多重否定がガンガン出てくるのはお約束。

ラストも良かったんだけど,やっぱり前2巻で感じた違和感というか,コレジャナイ感がどうしても最後まで残ってしまった。

この3部作ってハードではあるけれど,やっぱりファンタジーだよね,ということ。異なる物理法則の世界でどんなことが起きるか,という点をトコトンまで突き詰めたという「異世界ハードSF」というサブジャンルを確立したのかもしれないけれど,その世界は結局空想に過ぎないわけで,我々の「この宇宙」とはまるで関係がない。

イーガンのこれまでの作品が難解でも好きだったのは,そこに描かれている宇宙が(SF的ウソはあるにせよ)我々の宇宙であって,順列都市もディアスポラの上位宇宙も,起点はこの宇宙であり地球だった。だからこそ「そんなところまで到達した」という畏怖や感動があったわけで,直交宇宙で12世代にわたる感動的なストーリーがいくら展開されても,それは自分としてはあくまでもファンタジーを読んだ時に覚える感動であってSFのそれとは違うなぁ,と思った次第。自分たちの「この宇宙」で,大ウソでも良いから,逆ウラシマ効果を実現する「理論」をひねり出して地球の危機を救う,みたいなお話の方がまだ共感できたかも。実際同じネタが出てくる短編の「百光年ダイアリー」は面白かったし。

次回作も異なる物理法則の宇宙が舞台らしいんだけど,大丈夫かなぁ。思考実験が楽しいのはわかるんだけど,できたら「この宇宙」と関係を持たせてくれると良いなと思っている。


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2017年03月01日

SF本再読 魂の駆動体

「魂の駆動体」(神林 長平)を再読。Kindle版。

読書の記録を遡ったところ,2001年に文庫版を読んでいる。今回Kindle版を買い直して再読。

初読のときは独身で,パジェロに乗っていた。けれどこの本を読んで,「一生に一度くらいオープンカーに乗りたい」と強烈に思ったことだけは覚えていて,ストーリーなんかはほとんど忘れてしまったけれど,オープンカーへの憧れだけは残った感じ。

サンバーに乗るようになってクルマへの興味が再燃して,気づくとオープンカーの中古車情報を検索していたりする。その想いがどんな風に形成されたのか復習するためにじっくりと再読した。

すっかり忘れていたけれど,過去パートの回想シーン。

自動衝突防止装置は当時からあった。速度を制限速度に合わせて強制的に制御する技術もさほど革新的とはいえなかったが、その装置をつけることが義務づけられてから、クルマは自動車へと変わりはじめた。〜中略〜 ついには寝ていても目的地に着くまでになった。


2000年頃はこれは確かにSFだったかもしれないけれど,2017年時点で自動車(自動運転車)は実証段階まできている。

すでに新車でマニュアルトランスミッションのクルマは絶滅危惧種だし,そのMT車ですらヒルスタートアシストや電制スロットルなどコンピュータで監視制御されている。

クルマが自動車になり,魂の駆動体から運転手のいらないタクシーに変わってしまって,それで本当に良いのか?まあ世の中の大半の人はそれでぜんぜん良いんだろうけど。

今回再読して,あらためて一度くらい不便でも良いからオープンカーを持ちたいという想いを新たにした。でもポンコツサンバーから買い換える頃にMTのオープンカー(でお手頃価格のクルマ)なんて残っているかな。

あと,これも忘れていたけれど猫のパイワケットが良い感じだった。


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2017年02月13日

SF本読了 ゴッド・ガン

「ゴッド・ガン」(B.J.ベイリー)を読了。Kindle版。

Kindleの積ん読リストからたまたま選んだら、昨年読んだ「カエアンの聖衣」のベイリーだった。

これは短編集だけど、いろいろな趣向の作品が揃っていて楽しめた。

特に好みなのは表題作と、「大きな音」,あとは最後の「邪悪の種子」あたりかな。不老不死ネタってSFと相性が良いと思うけど、あまり読んでいない気がする。肉体捨ててアップロードしちゃうやつはけっこうあるけど。

【収録作品】
ゴッド・ガン
大きな音
地底潜艦〈インタースティス〉
空間の海に帆をかける船
死の船
災厄の船
ロモー博士の島
ブレイン・レース
蟹は試してみなきゃいけない
邪悪の種子


posted by ソウヘイ at 22:21| Comment(0) | 読書