2018年06月15日

SF本読了 スタートボタンを押してください

「スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選」(D.H.ウィルソン,J.J.アダムズ編)を読了。Kindle版。

全体的に質の高いアンソロジーで面白かった。初めて訳出される作家の作品もあれば,アンディ・ウィアーコリイ・ドクトロウ,ケン・リュウなど豪華メンバーも揃っていてバラエティーも豊か。

内容もゲームがテーマのアンソロジーとしながらも,ファンタジー寄りのものからホラーっぽい作品まで幅広い。

好みとしては,「救助よろ」「1アップ」「キャラクター選択」「ツウォリア」「アンダのゲーム」あたりかな。他の作品も独特の味わいや読後感で良かった。

ゲーム(ビデオゲーム)をやらなくなってもうずいぶん経つ。FPSやMMORPGも未経験。元々アクションやシューティングは苦手で,RPGは好きだったけれど,なんとなく,ゲームをデザインした人が用意したストーリーを辿っているだけ,という感覚がつまらなくなったというか,他に現実世界でやりたいことがたくさんあってゲームに時間を吸い取られるのがもったいないと感じるようになって遠ざかってしまった。ただ,最近のゲームは技術の進歩で昔とは比べものにならない面白さなのかもしれず,気になるところではある。

しょせん、製作者の準備した物語を壊さぬ程度にプレイヤーは 多少の意志を介入させたと錯覚させられているだけではないのか。そういった 冷めた思いを超える瞬間が良質なゲームにはある。----ゲームSF傑作選 (創元SF文庫) (Kindle の位置No.3910-3912). 株式会社 東京創元社. Kindle 版.


ヒュー・ハウイーという作家は本書で初めて知ったけれど,サイロ三部作は面白そう。早速積ん読(雲読)に追加した。

【収録作品】
「リスポーン」桜坂 洋
「救助よろ」デヴィッド・バー・カートリー
「1アップ」ホリー・ブラック
「NPC」チャールズ・ユウ
「猫の王権」チャーリー・ジェーン・アンダース
「神モード」ダニエル・H・ウィルソン
「リコイル!」ミッキー・ニールソン
「サバイバルホラー」ショーナン・マグワイア
「キャラクター選択」ヒュー・ハウイー
「ツウォリア」アンディ・ウィアー
「アンダのゲーム」コリイ・ドクトロウ
「時計仕掛けの兵隊」ケン・リュウ

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2018年06月05日

SF本読了 三惑星の探求

「三惑星の探求 人類補完機構全短篇3」(C.スミス)を読了。kindle版。

人類補完機構全短編の最終巻。明確に人類補完機構が登場するのはキャッシャー・オニールの惑星3部作と「三人、約束の星へ」「太陽なき海に沈む」までで,後半の短編は人類補完機構モノではない(か関係が薄いように思う)。

キャッシャー・オニールはまとまった長さの中編で,これはこれで良かったかな。短編の中では「達磨大使の横笛」が好み。

時間がかかったけれど,人類補完機構モノをざっと読めたのは良かった。

【収録作品】
宝石の惑星
嵐の惑星
砂の惑星
三人、約束の星へ
太陽なき海に沈む
第81Q戦争(オリジナル版)
西洋科学はすばらしい
ナンシー
達磨大師の横笛
アンガーヘルム
親友たち

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2018年05月11日

ミステリ読了 怪奇探偵リジー&クリスタル

「怪奇探偵リジー&クリスタル」(山本弘)を読了。Kindle版。

「特殊」な能力(?)を持つ主人公が、1930年代のアメリカを舞台に活躍するお話。

紹介文を読んだときは正直読むかどうかかなり迷ったんだけど、読んでみたら面白かった。オカルト設定のミステリなんだけど、山本氏が味付けするとSFとしてもぜんぜんアリだと感じた。

この設定ならアレをごにょごにょしてあっちもごにょごにょして、現代や未来を舞台にした続編とかも充分いけるのでは。というか期待したい。

posted by ソウヘイ at 21:54| Comment(0) | 読書

2018年04月26日

SF本読了 赤目姫の潮解

「赤目姫の潮解」(森博嗣)を読了。Kindle版。

百年シリーズ3部作の完結編。

いやー、なんというのか、すごく「試されている感」のある小説だった。

正直、読み終えて「なるほど、そういうことか。森博嗣はやっぱりすごい」と、完全に腑に落ちるということはなかったんだけど、なんだかすごいものを読まされた感は残った。

Wシリーズも途中までしか読んでいないけれど、そこで描かれるテーマを突き詰めていった結果なのかなぁ、とぼんやり考えたりする。ウォーカロンとかそういう単語は一切本書には出てこないんだけど。

イーガンとか士郎正宗とか、アイデンティティーの問題をどんどん掘り下げていく感じで、森博嗣もそこに別アプローチで来たという感じとでも言えばいいのかな。

なかなか適切に表現ができない。

posted by ソウヘイ at 20:49| Comment(0) | 読書

2018年04月21日

SF本読了 地上最後の刑事

「地上最後の刑事」(B.H.ウィンタース)を読了。Kindle版。

内容としてはフーダニットのミステリだけど、購入したきっかけは小惑星衝突によりあと半年で人類が滅亡することがわかってしまった世界というSF的舞台設定が面白いと思ったため。

解説によるとプリアポカリプスものというらしいんだけど、作中でも登場する「渚にて」とかもそうだし、SFだからこそ描ける魅力的なテーマのひとつだと思う。普段から明るい未来を描いたSFが好きだと言っていることと矛盾してしまうけれど…。

これも買ってから3部作だったと知った。確かに魅力的な設定なので1作ではもったいないかも。2、3作目はまだ文庫化(文庫価格化)していないので、先に他の雲読本を挟む予定。

posted by ソウヘイ at 21:33| Comment(0) | 読書