2018年04月26日

SF本読了 赤目姫の潮解

「赤目姫の潮解」(森博嗣)を読了。Kindle版。

百年シリーズ3部作の完結編。

いやー、なんというのか、すごく「試されている感」のある小説だった。

正直、読み終えて「なるほど、そういうことか。森博嗣はやっぱりすごい」と、完全に腑に落ちるということはなかったんだけど、なんだかすごいものを読まされた感は残った。

Wシリーズも途中までしか読んでいないけれど、そこで描かれるテーマを突き詰めていった結果なのかなぁ、とぼんやり考えたりする。ウォーカロンとかそういう単語は一切本書には出てこないんだけど。

イーガンとか士郎正宗とか、アイデンティティーの問題をどんどん掘り下げていく感じで、森博嗣もそこに別アプローチで来たという感じとでも言えばいいのかな。

なかなか適切に表現ができない。

posted by ソウヘイ at 20:49| Comment(0) | 読書

2018年04月21日

SF本読了 地上最後の刑事

「地上最後の刑事」(B.H.ウィンタース)を読了。Kindle版。

内容としてはフーダニットのミステリだけど、購入したきっかけは小惑星衝突によりあと半年で人類が滅亡することがわかってしまった世界というSF的舞台設定が面白いと思ったため。

解説によるとプリアポカリプスものというらしいんだけど、作中でも登場する「渚にて」とかもそうだし、SFだからこそ描ける魅力的なテーマのひとつだと思う。普段から明るい未来を描いたSFが好きだと言っていることと矛盾してしまうけれど…。

これも買ってから3部作だったと知った。確かに魅力的な設定なので1作ではもったいないかも。2、3作目はまだ文庫化(文庫価格化)していないので、先に他の雲読本を挟む予定。

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2018年04月13日

ミステリ読了 シャーロック・ホームズの事件簿

「シャーロック・ホームズの事件簿 【新訳版】」(A.C.ドイル)を読了。Kindle版。

とうとう正典も最後の一冊。ホームズ晩年の事件が多いということだったけれど、「最終回」的な描かれ方ではなかったかな。「語られていない物語はまだまだあるけれど、それはそう、また別のお話です」という終わり方。

ちょっとアレなお話も多い本書だったけれど,正典を通して読めたのは良かった。これもKindleだから買いやすかったということはあると思う。置き場所に困らないので。

クリスティエラリィクイーンももっと読んでみたいところだけど、新刊のほしいものリストだけで50冊くらいあるし、とても手が回らない。

【収録作品】
高名の依頼人
白面の兵士
マザリンの宝石
〈三破風館〉
サセックスの吸血鬼
ガリデブが三人
ソア橋の怪事件
這う男
ライオンのたてがみ
覆面の下宿人
〈ショスコム・オールド・プレース〉
隠退した絵の具屋

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2018年03月28日

SF本読了 アルファ・ラルファ大通り

「アルファ・ラルファ大通り 人類補完機構全短篇2」(C.スミス)を読了。kindle版。

人類補完機構全短編の2冊目。ところどころ面白いところはあるんだけど、全体を通しての人類補完機構モノとしての統一感が不足しているというか、世界観がすごく魅力的、みたいな感じにはならないかなぁ。

もちろん初出が1920年代から50年代と非常に古い作品なので、今のSFと単純に比較するのはフェアではない。むしろ、ご自身がアポロの月着陸を見る前に亡くなっているにもかかわらず、平面航法や人類の未来を描けたことはすごいと思う。

エヴァンゲリオンの例を出すまでもなく、後のSFに影響を与えたという古典としての価値は非常に高い。…とは思うんだけど、3冊目を読む前にちょっと今風の作品を挟みたい欲求もあるかな。

好みとしては、ママヒットンのかわゆいキットンたち、シェイヨルという名の星あたりかな。

【収録作品】
クラウン・タウンの死婦人
老いた大地の底で
酔いどれ船
ママ・ヒットンのかわゆいキットンたち
アルファ・ラルファ大通り
帰らぬク・メルのバラッド
シェイヨルという名の星

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2018年03月15日

ミステリ読了 シャーロック・ホームズ最後の挨拶

「シャーロック・ホームズ最後の挨拶【新訳版】」(A.C.ドイル)を読了。Kindle版。

こうやって正典を順に読んでみると、人気が出たシリーズ物を簡単に終わらせることができない、という点は昔も今も変わらないのかな、と思ってしまう。

ホームズの場合は例のライヘンバッハの滝の1回と、この最後の挨拶で2回目の最終回があって、さらにもう一冊分延長されたわけだ。

馬車が活躍する時代から、ガソリン自動車が普及してくる1900年前後の変化が面白い。ワトスンも普通に運転していたけれど、免許制度とかってどうなっていたんだろう。馬車から自動車への移行はけっこう劇的のような気がするけれど、過渡期はどんな感じだったのか、とかいろいろと気になる。

これで正典もあと一冊を残すのみとなった。

【収録作品】
〈ウィステリア荘〉
ボール箱
赤い輪
ブルース=パーティントン設計書
瀕死の探偵
レイディー・フランシス・カーファクスの失踪
悪魔の足
シャーロック・ホームズ最後の挨拶 ──ホームズ物語の終章

posted by ソウヘイ at 20:32| Comment(0) | 読書