2018年01月27日

ミステリ読了 バスカヴィル家の犬

「バスカヴィル家の犬【新訳版】」(A.C.ドイル)を読了。Kindle版。

正典の長編3作目。ホームズの長編としては今までの3作の中で一番面白かったかな。

「序盤から登場する主要登場人物の中に犯人がいる」とか,推理の手がかりが事前に提示されるなど,今どきのミステリ風に読むことができる。あとは「魔犬」の謎も楽しい。

あと,ホームズに限らずだけど,100年以上前のイギリスの生活が現代とはいろいろと違っていてこれまた楽しい。2万年未来の世界がSFなように,130年過去の世界もまたSFに見える。

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2018年01月22日

SF本読了 シルトの梯子

「シルトの梯子」(G.イーガン)を読了。Kindle版。

待ちに待ったイーガンの新作長編。執筆時期的には白熱光直交宇宙三部作よりも前になるとのこと。

直交宇宙三部作は既知宇宙と全く関係のない、物理法則の異なる異世界だけが舞台で、自分としてはコレジャナイ感が強かったけれど、シルトの梯子は素晴らしかった。やっぱりね、いくらぶっとんだSFでも起点はこの宇宙であり人類じゃないと。と改めて思った。

あらかじめ「ひとりっ子」(短編集の表題作)を読んでおくと良いというアドバイスがあったので、ざっと再読しておいた。おかげで、出てくるSF設定はだいたいすんなり頭に入ってきたかな。




独立した物語ではあるけれど、イーガン独特のSF設定がてんこ盛り(人格のアップロードによる不死化、それを利用した光速の宇宙旅行、外自己、観境、汎性化などなど)で、いちいち詳しい説明もされないので、個々の技術についてはそれぞれに深く突っ込んで考えさせられる、順列都市ディアスポラ白熱光あたりを読んでおく方が良いかも。あとひとりっ子。

ただし、登場する物理学は難解すぎてこれはスルーしかない。いろもの物理学者さんの解説にも、

本文を読んで「わから〜〜ん」となったら以下を読んで、「なるほどわからん」と納得した上で本文に戻っていただければと思う。

グレッグ イーガン. シルトの梯子 (ハヤカワ文庫SF) (Kindle の位置No.6143-6144). 早川書房. Kindle 版.


と書いてあるくらい。

シルトの梯子は、順列都市、ディアスポラと並んで定期的再読リストに入れても良さそうな内容で大満足なんだけど、今後がちょっと心配。

冒頭に書いたように、執筆時期が新しくなるにつれて、イーガンの興味が既知宇宙から、もっと自由(既知宇宙の法則に縛られないという意味で)な異世界を舞台にした思考実験的ストーリーに移っていっているような気がするのだ。

例えばだけどシルトの梯子で、人間が登場しない「あちら側だけ」の物語とか、ディアスポラの「5次元宇宙だけ」とか、順列都市の「オートヴァース内だけ」で完結する物語が読みたいですか?ということなんだよなぁ。男女がなくなったり身体が無くなったりしても一向に構わないけれど、「人類とつながりがある視点」がないと、自分としては評価を上げづらい。

ツイッターなどを見ると、直交三部作も評判が良いらしいので、多くの人は思考実験だけで満足なのかもしれないけれど。

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2018年01月07日

ミステリ読了 シャーロック・ホームズの復活

「シャーロック・ホームズの復活【新訳版】」(A.C.ドイル)を読了。Kindle版。

正典の短編集3作目。オリジナルの刊行順だとバスカヴィル家〜が先みたい。ちょっとうっかりしていた。年末から読み始めたけれど,収録作品が多くかなり時間がかかってしまった。

ライヘンバッハの滝で消息を絶ったホームズが劇的な復活を遂げる空家の冒険,言わずと知れた暗号モノの踊る人形,六つのナポレオン像,第二の血痕あたりが読みどころかな。

まだまだ正典が残っているけれど,連続で読んでいたらお腹いっぱい感が出て着たので,先にシルトの梯子。

【収録作品】
空屋(くうおく)の冒険
ノーウッドの建築業者
踊る人形
ひとりきりの自転車乗り
プライアリー・スクール
ブラック・ピーター
恐喝王ミルヴァートン
六つのナポレオン像
三人の学生
金縁の鼻眼鏡
スリークォーターの失踪
アビー荘園
第二の血痕

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2017年12月29日

Kindle Paperwhite 3Gその後(5年経過)

Kindle Paperwhite 3Gを使い始めて5年経った。

最近出先では勉強をしていたりするので,持ち歩く機会も減って,寝る前の読書が主な使い方。

そのためバッテリーの持ちはそれほど気にする必要もなく,まだまだ使えそう。昨年も書いたけれど,端末を買い換えるほど劇的な機能進化がない,ということもある。

書き込みの細かいマンガなどだと,もっと解像度が高ければ...と思うこともあるけれど,現行モデルの300ppiでもまだ不足かも。そもそも解像度はどのくらいで配信されているんだろう。作品によっては相当細かいものもあると思うけれど,そうすると2GB程度の容量の端末ではほとんど入らないような気もする。

いずれにしろ電子書籍化の流れは止まらないと思うので,どんどん使いやすく面白い端末が出ることを期待したい。

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タグ:Kindle
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2017年12月04日

ミステリ読了 回想のシャーロック・ホームズ

「回想のシャーロック・ホームズ新訳版」(A.C.ドイル)を読了。kindle版。

正典の短編集2作目。ホームズがワトソンと出会う前の事件を回想として語るお話や、モリアーティ教授の登場するお話など。シャーロックの兄、マイクロフトも登場。

解説にもある通り、モリアーティ教授の登場はちょっと唐突感があって、ホームズ最後の事件を演出するのに相応しい宿敵を登場させる必要があったとはいえ、やや無理矢理な印象を受けた。

正典の刊行順は分かりにくくて、なんとなくタイトルから「〜復活」を買ってしまったけれど、調べたら「バスカヴィル」が先だったみたい。

【収録作品】
〈シルヴァー・ブレーズ〉号の失踪
黄色い顔
株式仲買店員
〈グロリア・スコット〉号の悲劇
マズグレーヴ家の儀式書
ライゲートの大地主
背の曲がった男
寄留患者
ギリシア語通訳
海軍条約事件
最後の事件

posted by ソウヘイ at 22:18| Comment(0) | 読書