2017年06月15日

SF本読了 永遠の森 博物館惑星

「永遠の森 博物館惑星」(菅浩江)を読了。Kindle版。

発売時はかなり話題になっていて、いろいろ賞も取ったんじゃないかな。

特に内容を調べずに、タイトルからのイメージでなんとなく幻想・ファンタジー寄りなのかな、と思って優先順位を下げてしまっていた。

Kindleでセールになっていたので購入し、あまり期待せずに読んでみた。ら、大変面白かった。しっかりSFだし、連作短編のようでいて、全体として大きなストーリーもあり、読後感も爽やか。

主人公は新婚さんなのに仕事に追われて奥さんを構ってあげられず、どうなることかと心配しながら読んでいくと…みたいな感じ。

仕事はほどほどに、奥様を大切にしましょう。と思う入籍記念日であった。




タグ:Kindle SF 菅浩江
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2017年06月05日

SF本読了 天冥の標IX

「天冥の導IX ヒトであるヒトとないヒトと PART1, PART2」(小川一水)を読了。Kindle版。

長いシリーズも残りはXだけ(といっても何冊になるかはわからないけど)。

しかし今回も前回までのお話が大部分頭から抜けてしまっていて,かといって全部読み返すにはヘヴィだし,と中途半端な状態で読んでしまった。(前作8を読んだのは2年前)

本当は完結後まで積んでおいて最初から一気に読んだ方が良いと思うんだけど,けっこう内容が重いので精神的に元気なときでないと読めないというジレンマもある。

Xが出揃う頃にはたぶんまた内容を忘れてしまってるだろうなぁ...

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2017年04月20日

SF本読了 トワイライト・テールズ

「トワイライト・テールズ」(山本弘)を読了。Kindle版。

MM9シリーズと共通の世界を舞台にした短編集。

面白かった。怪獣ものということでどうしても完全なハッピーエンドにはならないのは仕方がないとして、サービスシーン(?)がちょっとわざとらしく過剰なのが気になったかな。

【収録作品】
生と死のはざまで
夏と少女と怪獣と
怪獣神様
怪獣無法地帯

タグ:Kindle SF 山本弘
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2017年03月28日

SF本読了 ハローサマー、グッドバイ

「ハローサマー、グッドバイ」新訳版(M.コーニイ)を読了。Kindle版。

ハードなイーガンの後なので,軽く読めそうなものをチョイス。訳者が一緒なのは偶然。

残りページ数(Kindleだとパーセント表示)を睨みながら,この過酷な状況からどうオチをつけるつもりなのかと思っていたら,そうきましたか。最初はスチームパンクなのかな?異世界にする意味は??と思いながら読んでいたけれど,このオチがやりたかったということで納得。

素晴らしく上手いとは思ったけれど,ラヴストーリィって本作に限らず大抵困難な障害が立ちはだかって,可哀想になってしまうのが苦手。もっとすんなり幸せになったらいいのに,と思ってしまう(それではお話にならないんだけど)。あと,自分がすでに主人公の父親の方に近い年齢ということもあって,なんというか,けしからん感じだった。


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2017年03月21日

SF本読了 アロウズ・オブ・タイム

「アロウズ・オブ・タイム」(G.イーガン)を読了。Kindle版。

<直交>宇宙3部作の完結編。

回転物理学やそこから派生する時間逆転惑星やタイムパラドクスの問題は前2巻にも増して難解でほとんど飛ばし読み。それでもまあメインのストーリーがグイグイ引っ張ってくれるので最後まで楽しく読めた。

ただイーガンらしさとも言えるんだけど、やたら一文が長いのと、「もし小麦が無重力では成長できないのではないとしたら」みたいな多重否定がガンガン出てくるのはお約束。

ラストも良かったんだけど,やっぱり前2巻で感じた違和感というか,コレジャナイ感がどうしても最後まで残ってしまった。

この3部作ってハードではあるけれど,やっぱりファンタジーだよね,ということ。異なる物理法則の世界でどんなことが起きるか,という点をトコトンまで突き詰めたという「異世界ハードSF」というサブジャンルを確立したのかもしれないけれど,その世界は結局空想に過ぎないわけで,我々の「この宇宙」とはまるで関係がない。

イーガンのこれまでの作品が難解でも好きだったのは,そこに描かれている宇宙が(SF的ウソはあるにせよ)我々の宇宙であって,順列都市もディアスポラの上位宇宙も,起点はこの宇宙であり地球だった。だからこそ「そんなところまで到達した」という畏怖や感動があったわけで,直交宇宙で12世代にわたる感動的なストーリーがいくら展開されても,それは自分としてはあくまでもファンタジーを読んだ時に覚える感動であってSFのそれとは違うなぁ,と思った次第。自分たちの「この宇宙」で,大ウソでも良いから,逆ウラシマ効果を実現する「理論」をひねり出して地球の危機を救う,みたいなお話の方がまだ共感できたかも。実際同じネタが出てくる短編の「百光年ダイアリー」は面白かったし。

次回作も異なる物理法則の宇宙が舞台らしいんだけど,大丈夫かなぁ。思考実験が楽しいのはわかるんだけど,できたら「この宇宙」と関係を持たせてくれると良いなと思っている。


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