2016年07月05日

SF本読了 カエアンの聖衣

「カエアンの聖衣[新訳版]」(B.J.ベイリー)を読了。Kindle版。

先日読んだSFのSは、ステキのSで何度も出てきた本だったので、気になって読んでみた。

今更だけど、こういうのをワイドスクリーンバロックと呼ぶのかと納得。そうするとレナルズなんかもそうかな。

ぜんぜんハードではないんだけど、良い意味でバカSFとして楽しめた。なんとなく、服を着たときに背筋を伸ばすようになったりして。

ふたりの交信は、通常会話の域をとっくに超えて、いまや、純粋な感情をダイレクトに伝えられる唯一の周波帯、UHFで行われていた。豊かな高周波のハーモニーに乗って、言葉ではけっして扱えない繊細な感性が自由にやりとりされた。


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2016年06月21日

SF本読了 BISビブリオバトル部1 翼を持つ少女

「BISビブリオバトル部1 翼を持つ少女(上・下)」(山本弘)を読了。Kindle版。

大変面白かった。

山本氏の新刊はKiindle化されればたいてい読んでいるけれど、このビブリオバトル部シリーズについては、じつはちょっと敬遠していた。

ビブリオバトルというのは自分の好きな本をプレゼンして、他人に「読んでみたい」と思わせられるかどうか、を競うもの。そのビブリオバトル自体のコンセプトがどうも自分の読書スタイルに合わない気がしていた。

ひとつには世間で評判になっている本が必ずしも自分の好みに合わなかった、という経験もあるし、また自分が素晴らしいと思う本が他人にとっても面白いかどうかはわからない。なのでビブリオバトルに限らず本を薦められたり薦めたり、というのはちょっと苦手意識があったのだ。

しかし本作を読んでみて、これはこれとしてぜんぜんアリだな、と感じた。本を紹介する小説、というちょっとメタな感じも面白いし、実在のSF(やノンフィクションや科学本などなど)で作中に出てくる本が本当に面白そう。

ちなみに「フェッセンデンの宇宙」は2012年に読んでいるけれど、また読み返したくなった。


「あのー、僕の父の田舎ではゴジャッペ≠ネんですけど……」
また会場に笑いが起こります。
「ゴジャッペ≠ノついては何か書いてありますか?」
「ああ、ありますよ」部長さんはまた地図を示します。
「茨城と千葉はゴジャ文化圏≠竄サうです。このあたりにはデ レ≠ニか デレスケ≠ニいう言葉も分布してます。
これは京都ではなく江戸から広まった言葉なんかもしれません」


タグ:Kindle SF 山本弘
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2016年06月13日

SF本読了 SFのSは、ステキのS

「SFのSは、ステキのS」(池澤春菜,COCO)を読了。Kindle版。

珍しく小説ではないSF本。SFマガジンは購読していないので,まとめて読めて助かる。

自分で選ぶ本はどうしても傾向が偏ってしまうので,池澤氏のように幅広く読んでいるのはすごいことだと思う。

知らない作家もたくさんでてきて,今後買う本の参考にといくつかブックマークした。

それにしても全体の40%が脚注(用語集)というのはSFらしくて大変素晴らしい。

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2016年06月02日

SF本読了 ガンメタル・ゴースト

「ガンメタル・ゴースト」(G.L.パウエル)を読了。Kindle版。

日本初訳なのかな。歴史改変の架空未来モノでスチームパンクっぽい感じなんだけど、SF分もけっこう濃かった。

テンポ優先ということで、あまり深みはないし、3つのストーリーの合流もちょっと都合が良すぎる感じはしたけれど、けっこう楽しめた。

人格のバックアップとか、現実と見分けがつかないようなバーチャルリアリティとか、知能強化した猿とか、まあ架空未来だからっていうのはあるけれど、サラッと書きすぎじゃないかなぁ。とは思った。この辺もキャラとテンポ最優先というところか。

大事な問題が解決されないまま終わったと思っていたら、シリーズものとのこと。続編でびっくりするような展開を期待したい。

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2016年05月23日

SF本再読 白熱光

「白熱光」(G.イーガン)を再読。Kindle版。

偶数章の実験関係の難解さは相変わらずだけど、訳者の解説などを踏まえた上で再読すると、初読のときよりもだいぶ「伝わる」感じがある。

特に「4つの典型的な勘違い」に注意することで、壮大な時空間スケールの偶数章と奇数章の関係が見えてくる。

イーガンといえばTAPが文庫化されるらしいのだけど、電書化はまだだろうか。

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