2018年01月28日

SF本読了 猫は宇宙で丸くなる

「猫SF傑作選 猫は宇宙で丸くなる」(中村融)を読了。文庫版。

いろんな著者の作品を集めたアンソロジーというのは電子書籍化が難しいのだろうか。本書もKIndle版が全然出ないので買うつもりはなかったんだけど,かんなさん(奥様)が読んでみたいとご所望だったので,何年ぶりかで文庫本を購入。

編者あとがきにあるように,有名どころはあえて外したということで,初読の作家の作品が多かった(全部か?)。

ハードSF好きということもあって,猫SFはあまり読んだことがなく,超有名で大好きな「夏への扉」以外だと,「犬は勘定に入れません」とか,「地球最後の野良猫」くらいしか読んだことがないかも。短編は記憶にない。

ピートみたいに,「この作品に出てくる猫の名前を自分の猫にもつけたい」と思うような作品はなかったかな。好みとしては「パフ」「ピネロピへの贈りもの」「ベンジャミンの治癒」「宇宙に猫パンチ」「共謀者たち」あたり。猫が魅力的なのは「ベンジャミンの治癒」のベンジャミン,「宇宙に猫パンチ」のケルヴィンかな。

むしろ編者あとがきにいろいろな(今回は収録されなかった)猫SF中短編が紹介されているのが良かった。アシモフの「時猫」なんて読んでみたい。(絶版で電書化もされていないけど)

【収録作品】
〈地上編〉
ジェフリー・D・コイストラ「パフ」
ロバート・F・ヤング「ピネロピへの贈りもの」
デニス・ダンヴァーズ「ベンジャミンの治癒」
ナンシー・スプリンガー「化身」
シオドア・スタージョン「ヘリックス・ザ・キャット」

〈宇宙編〉
ジョディ・リン・ナイ「宇宙に猫パンチ」
ジェイムス・ホワイト「共謀者たち」
ジェイムズ・H・シュミッツ「チックタックとわたし」
アンドレ・ノートン「猫の世界は灰色」
フリッツ・ライバー「影の船」

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2018年01月27日

ミステリ読了 バスカヴィル家の犬

「バスカヴィル家の犬【新訳版】」(A.C.ドイル)を読了。Kindle版。

正典の長編3作目。ホームズの長編としては今までの3作の中で一番面白かったかな。

「序盤から登場する主要登場人物の中に犯人がいる」とか,推理の手がかりが事前に提示されるなど,今どきのミステリ風に読むことができる。あとは「魔犬」の謎も楽しい。

あと,ホームズに限らずだけど,100年以上前のイギリスの生活が現代とはいろいろと違っていてこれまた楽しい。2万年未来の世界がSFなように,130年過去の世界もまたSFに見える。

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2018年01月22日

SF本読了 シルトの梯子

「シルトの梯子」(G.イーガン)を読了。Kindle版。

待ちに待ったイーガンの新作長編。執筆時期的には白熱光直交宇宙三部作よりも前になるとのこと。

直交宇宙三部作は既知宇宙と全く関係のない、物理法則の異なる異世界だけが舞台で、自分としてはコレジャナイ感が強かったけれど、シルトの梯子は素晴らしかった。やっぱりね、いくらぶっとんだSFでも起点はこの宇宙であり人類じゃないと。と改めて思った。

あらかじめ「ひとりっ子」(短編集の表題作)を読んでおくと良いというアドバイスがあったので、ざっと再読しておいた。おかげで、出てくるSF設定はだいたいすんなり頭に入ってきたかな。




独立した物語ではあるけれど、イーガン独特のSF設定がてんこ盛り(人格のアップロードによる不死化、それを利用した光速の宇宙旅行、外自己、観境、汎性化などなど)で、いちいち詳しい説明もされないので、個々の技術についてはそれぞれに深く突っ込んで考えさせられる、順列都市ディアスポラ白熱光あたりを読んでおく方が良いかも。あとひとりっ子。

ただし、登場する物理学は難解すぎてこれはスルーしかない。いろもの物理学者さんの解説にも、

本文を読んで「わから〜〜ん」となったら以下を読んで、「なるほどわからん」と納得した上で本文に戻っていただければと思う。

グレッグ イーガン. シルトの梯子 (ハヤカワ文庫SF) (Kindle の位置No.6143-6144). 早川書房. Kindle 版.


と書いてあるくらい。

シルトの梯子は、順列都市、ディアスポラと並んで定期的再読リストに入れても良さそうな内容で大満足なんだけど、今後がちょっと心配。

冒頭に書いたように、執筆時期が新しくなるにつれて、イーガンの興味が既知宇宙から、もっと自由(既知宇宙の法則に縛られないという意味で)な異世界を舞台にした思考実験的ストーリーに移っていっているような気がするのだ。

例えばだけどシルトの梯子で、人間が登場しない「あちら側だけ」の物語とか、ディアスポラの「5次元宇宙だけ」とか、順列都市の「オートヴァース内だけ」で完結する物語が読みたいですか?ということなんだよなぁ。男女がなくなったり身体が無くなったりしても一向に構わないけれど、「人類とつながりがある視点」がないと、自分としては評価を上げづらい。

ツイッターなどを見ると、直交三部作も評判が良いらしいので、多くの人は思考実験だけで満足なのかもしれないけれど。

posted by ソウヘイ at 15:37| Comment(0) | 読書

2018年01月13日

パソコン更新(MacBookPro 15" Mid2010からMid2015へ) 後編

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前編からの続き>

旧マシンのデータはTime MachineでUSBの外付けHDDにバックアップしてあるので,移行アシスタントで新マシンに転送。旧マシン1TB(HDD),新マシン256GB(SSD)なので,写真と動画のデータは転送しないように設定。ただ,残り時間17分で1時間待っても進まなくなってしまい,いったんキャンセルしてやり直したらアカウントが複数できてしまったりして,面倒なことに。いろいろやり直したりして一晩かけて何とか稼動状態になったけれど,なかなか一発でうまくいかない。確か前回のPowerBookG4からMacBookProMid2010への更新でも移行アシスタントでつまずいた。何しろ5年とか7年に一度の作業なのでコツも掴めないし,もう少しロバストな仕掛けにならないかなぁ。

気を取り直して新しい環境を構築。古いMacBookProも1TBのHDDがまだ半分以上空いているし,普通に安定稼働しているので、有効活用したい。具体的には、
(1) 新マシンのTime Machineバックアップ先を旧マシンのHDDの領域としてワイヤレスでバックアップしたい。
(2) 写真と動画データ(150GBくらい)は旧マシンに置いておき、ファイル共有で必要な時にアクセスしたい。
(3) 上記(1)(2)は旧マシンの蓋を閉じた状態でも行えるようにしたい。

3項目ともネットを検索したらやり方が出ていて、旧マシンは蓋を閉じたまま縦にして稼働状態としている。操作が必要なときは画面共有すれば、新マシンからでも、なんならドンキの2in1からでも可能。

参考にしたサイトは下記。
(1)MacOS High SierraでのTimeMachineサーバー設定方法
(2)Mac のファイル共有で接続する方法
(3)MacBookを閉じてもスリープさせないソフト「InsomniaX」が便利である

Windowsからのリモートデスクトップ:WindowsからMacのデスクトップをリモート操作。仮想デスクトップで瞬時に切り替え、超便利!

さて、新マシンの使い心地だが、何をするにもレスポンスが速くなって快適。感圧タッチパッドも特に違和感はない。このタッチパッドは振動によって擬似的に「押した感覚」をフィードバックするもので、物理的なスイッチがない。

RetinaディスプレイはiPhoneで慣れてはいるものの、ギザギザの見えない滑らかなフォントなどは、旧機種と比べるとやっぱり良い。

早速ピートが乗って耐荷重試験。懸念していた通り,電源ボタンを長押しして強制電源断,再起動となってしまった。

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ということで何とか新マシンを使い始めることができたけれど,なんと言っても今まで使っていたMid2010は7年間安定稼働してくれた実績がある。SSDやRetinaも一般的になってしばらく経つけれど,長期使用における劣化などはどうだろう。今後も何かあればレポートしたい。

このMacBookPro15インチ(Mid2015)が期待通り5年以上安定稼働したとして,次の買い替え予定は2022年から2024年頃。その頃におっさんが一般的に使う機械がどんなものになっているのか,予想するのはさすがに難しいか。最近でもパソコン自体の市場がどんどん減っていて,スマートフォンやタブレット端末が「パソコン化」してきているし,スマートウォッチや,AIアシスタントと連携するスマートスピーカーなんていう商品も出てきた。一方で期待されながらも消えていったグーグルグラスなどもある。

劇的なUIの革命でもない限り,キーボードによる入力は少なくともシニア世代には必須だと思うけど,それすら確信がない。少なくともCPUのクロックが何GHz,メモリが何GB,ストレージが何TBみたいな予想は意味がなさそう。かんなさんは,「大容量高信頼なストレージが安価になってデータはクラウドからローカルに回帰,電源は生体発電などでバッテリーレスになり劇的な小型軽量(ペーパー)化・永続駆動が可能になる」とのこと。なかなか野心的な予想。

私の考えでは,携帯性と大画面高画質の両立は避けられないように思うので,時期尚早だったグーグルグラスが復活して,入力デバイスはユーザの世代に合わせて選択,自分たちなら打ち心地のいいキーボードだけ持ち歩くようになるとか。
タグ:MacBookPro
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2018年01月12日

パソコン更新(MacBookPro 15" Mid2010からMid2015へ) 前編

長らく悩み続けてきたMacBookPro15インチ(Mid2010)の後継機種。年末あたりからチェックしていたAppleの整備済製品で,MacBookPro15インチ(Mid2015)の標準モデルが出ていた。価格は169,000円(税別)。


冬休みは量販店に再度ノートパソコンを見に行って,やっぱりどうしても現行のMacBookProはキーボードの打ち心地が馴染めない感じだし,標準構成でも25万超という価格で予算オーバー。これだったらMacはやめてMicrosoftのSurface Laptopあたりにするかなぁ,などと思いつつ帰ってきた。


で,Appleのサイトを眺めていたら,現行の2017年モデルと並行して,2015年モデルも新品が売られている。これは筐体が刷新される前の最後のモデルで,キーボードは今使っているMid2010と同等の深いストロークがあるものだし,インターフェースはUSB,HDMI,SDカードスロットが付いて,発売時の価格は224,000円だったはず。それが今は値下がりして199,000円,さらに上記のように整備済み品が169,000と,発売時に比べ25%引きになっている。新品が併売されているということはやはりプロ用途で需要があるのだろう。


調べてみるとMid2015はグラフィックの性能は新型に劣るものの,CPU自体は遜色ない性能だし(参考サイト),メモリも16GB入っている。SSDは256GBしかなく,今使っているものは1TBのHDDなので全部のデータを持ち歩くわけにはいかないだろう。ただ時間をかけて過去の写真はGoogle photoにアップロードしてあるし,古いMacBookProをファイルサーバ的に使えば問題ないのではないか。


アマチュア無線の用途ではWindows機が必須だけど,これはドンキホーテの格安2in1が意外に使えるし,移動運用に持っていってガンガン使うには安い機械の方がいい。ということで自宅用はMacを継続することにして,購入を決断。


在庫のある整備済製品ということで,注文して2日後には届いた。


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旧モデルと比較して一番の違いは厚みが薄くなったことかな。外形寸法もわずかに小さくなっている。CD/DVDドライブが廃止されたので重量も軽くなった(2.54kg→2.04kg)。でも開いてみた感じは期待通り全く一緒で,ぜんぜん違和感なし。ただ電源ボタンが今までのCD取り出しボタンの場所に普通のキーの一つとして配置されてしまった。これは猫に押されそう。


 MacBookPro 15" Mid2010MacBookPro15" Mid2015
Year20102015
CPUCore i5 2.4GHz (Arrandale)Core i7 2.2GHz (Haswell)
RAM4GB→8GB16GB
HDD320GB→1TB256GB(SSD)
LCD15.4" 1440x90015.4" 2880x1800


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7年前に次の買い替えの目安として書いた予想スペック(CPUは物理8コア、メモリ16GB、SSD1TB)と比べると,当たっているのはメモリ16GBだけ。未来予測というのはたった7年でも難しいものだ。


後編に続く>
タグ:MacBookPro
posted by ソウヘイ at 20:27| Comment(0) | パソコン・インターネット